腎機能が低下したり、ネフローゼをはじめ、尿タンパク量が増えてくると、タンパク質の制限が必要になってきます。特に、タンパク質や添加物に含まれるリンに関しても、早期から体内のリン濃度メカニズムに変化が生じているもです。

 クレアチニンだけでなく、リンや尿酸の値が上昇しやすく、主に尿から排泄すべき、いろいろな尿毒素を含む食品として、タンパク質がリッチな食品の代表として、肉・魚・卵など動物性食品を連想する人が、ほとんどかもしれません。それに次いで、植物性食品の中では大豆・大豆製品以外には、なかんか思い当たらない人も多いのではないでしょうか。

 植物性食品だからこその利点もありますので、是非参考にしてみてください。タンパク質は、主に動物性食品に含まれる動物性タンパク質と植物性食品に含まれる植物性タンパク質に分類されます。

 動物性タンパク質はアミノ酸スコアが高く、良質なタンパク質であるのですが、一方では、植物性タンパク質も同じように摂ることを勧められます。その理由のひとつとしては、植物性タンパク質を含む食品は、動物性の食品と比較してエネルギー量が抑えられるため、量をしっかりと食べることができ、満足感を得られるという点があり、適正体重をオーバーしている際には、好都合です。

 また、最近のトピックですが、フィチン酸という生体物質の1種で、myo-イノシトール-6-リン酸とも呼ばれる化合物です。植物で、主に種子に蓄えられていて、次世代に三大栄養素の一つであるリンを受け渡すことのできる物質です。通常では、種子の中では、鉄や亜鉛と結合した状態で存在し、それらのミネラルも同時に次世代に渡す重要な役割を果たしているとされています。

 このようにリンを含んだ化合物でもある、フィチン酸を摂取するとどうなるかですが、 動物(ヒトも含めて)が食べ物を体内に吸収するためには、その食べ物が水に溶けやすい状態になる必要があります。そんな中、フィチン酸は、アルカリ条件(胃以降の消化管内)では、鉄や亜鉛と強く結合してしまい、水に溶けにくい物質(フィチン酸塩)になります。そのため、体内に吸収されにくく、体外へと排出されることになります。

 さらには、肝臓での脂肪酸質含量や脂肪の蓄積を抑えるとの報告もあります。動物性タンパク質を含む食品は脂質が比較的多く、どうしても脂質の摂り過ぎに注意が必要ですが、うまく組み合わせると、バランスのいいタンパク質の摂取ができるようになります。動物性タンパク質と植物性タンパク質を偏りなく、バランスよく摂ることが良いと考えられますが、まだまだ、不明な点が多いのですが、徐々にその不明点の解明が進んできています。