これまで、いろいろなコーナーで、動脈硬化が進展すると血管の塊ともいえる腎臓は大きく影響を受けるということを述べてきました。実際、近年は、さまざまな生活習慣病、肥満、加齢によって、動脈硬化による腎臓病が圧倒的多数となっています。腎炎などが減ったわけではないのですが・・

 一般的に動脈硬化というと、その原因としてよくあげられるのが、糖尿病と高コレステロール血症ではないかと思います。よく、テレビでもとりあげられます。しかしながら、糖尿病も高コレステロール血症も、非常に良い薬が以前から存在しており、さらに最近では、新たな治療薬が、それぞれに対して登場しています。

 そうした薬剤を使うことによって、血糖値やコレステロール値のコントロールはかなり達成しやすくなってきています。そんな中、健診などで見つけにくい、動脈硬化の危険因子があります。それが、中性脂肪です。なぜなら、健康診断の際は、朝から絶食で臨む場合が多く、空腹時の中性脂肪をみることとなります。

 糖尿病と同様で、空腹時で異常値を示すということは、かなり進展してしまっているということになります。早期に異常を発見しようと思うと、食後の値をみなければなりません。糖尿病の場合は、HbA1cという便利な検査項目がありますから、食後高血糖の存在を知ることができるのですが、中性脂肪では、HbA1cに匹敵するような項目がありません。

 その結果、長年にわたり食後の高中性脂肪血症でありながら、通常の検査では見つからないケースがかなりあります。それでは、どのようにすればよいか。次回には、対策を詳しくお話したいと思います。