糖尿病や高血圧、高コレステロール血症などは、多くの薬剤が登場し、一般的にも認知されており、指導を受ける機会も多く、合併症を心配されれば、かなり良好なコントロールをすることができます。そんな中でも、生活習慣病一般にあてはまりますが、食事の影響で、コントロールが乱れるという共通点もあります。
 
 そうであっても、日常の検査や、血圧測定によって、乱れに気づき、立て直すことは、困難とはいえないと思われます。積極的な自己管理をされている方は、食事療法・運動療法を真面目にこなし、必要な薬剤もきちんと服用し、なおかつ、定期的な検査を受けていらっしゃいます。

 それでも、一度メタボな状態に至ると、なかなか本当に健全な状態に戻ることは難しく、実際、いろいろな大規模試験において、何年後かには、やはり血管合併症を発症したり、進展することが示されています。こうした報告があいつぐなか、残存リスクが存在していると言われるようになってきています。
 
 ここで、中性脂肪の特徴を確認しましょう。食事で中性脂肪を摂取すると、カイロミクロンという形で血液中を漂い、さまざまな輸送や代謝を受けながら、血液中の中性脂肪値としてのピークは、食後3〜4時間目とされています。つまり、いったん食後の中性脂肪が上昇するようになると、3食摂ることを考えると、ほぼ一日中、血液中の中性脂肪が高値で維持されてしまいます。

 この事実は、一般的にあまり知られておらず、空腹時の中性脂肪値だけをみていると、見逃すことにもなりえます。この影響は少なからず動脈硬化の進展に寄与していると考えます。まだまだ、研究もされていない部分ですので、今後の詳細の解明が必要です。