【Q】昨夏膀胱癌が見つかり、その影響で右尿管出口が癒着、壊死している(主治医)とのこと。(癌は寛解状態)。膀胱からステントは入りません。8月末に今度は腎臓から尿管→膀胱と、ステントをさしてみる(同)とのこと。私自身は当該手術は嫌なので断るつもりです。現在、右の腎臓の形状は正常臓器と変わりなく、おそらくは、どこかから尿が膀胱に落ちているのだろう(従兄の医師)と。
クレアニチンの数値は昨夏から今年3月まで概ね1.14前後でしたが、この6月下旬には1.5に上がり、貧血との診断もおりました。質問①上記手術は受けるべき? 腎機能回復のためには不可避でしょうか?質問②投薬等、手術以外の治療で、透析を回避する方法はありますか?
67歳男性

【A】まず、治療法の決定や腎保護治療の手段を考える前に必要なのは、右側の腎臓の機能に関してです。形状だけでは機能はわかりませんので、エコーで腎臓の血流をみるか、腎動態シンチグラフィーという核医学検査にて評価することをおすすめします。担当医が手術をすすめていることから、すでにデータをお持ちなのかも知れません。尿が膀胱に落ちるということは現実的には考えられません。
 ご指摘のように、シスタチンCのみならず、あらゆる生化学検査は、測定期間によって基準値が異なっています。シスタチンCは、ラテックス凝集比濁法という測定法が、たいていの測定機関で用いられています。この測定にかかわる、ラテックス粒子や抗体、結果生じる凝集塊の吸光度変化の検出法などの違いで、わずかながら、基準値が異なってきます。
 今回のケースでしたら、0.8という結果で、早見表を参考にすることで、臨床上問題となる誤差はないかと思います。こうした誤差が問題になるような腎臓病では、同じ測定機関において継続的に変化を追うことで、問題点を検出し、対応策を考えるという目的で使用することが通常です。他のクレアチンなどの項目でも、同様です。