今回は『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018』から、「喫煙」をとりあげます。

 お酒と並んで、タバコがなかなか減らせない、止めることができないという方も多いのが実際ですが、アルコール以上に、いろんなリスクの原因となっていることが明らかなのが喫煙です。パッケージにも、その旨が記されているのがなによりの証拠です。それでは、腎臓にとっては、喫煙の影響はどうかという点も気になります。

煙草

 喫煙は慢性腎臓病の発症と進行にともに関連する独立した危険因子であることが、多数の研究報告により、示されています。そのため、慢性腎臓病患者は禁煙すべきである、と明確に示されています。禁煙することで、喫煙歴無しの方と比較して、リスクの差異が減少していきますので、早期に禁煙をすることがすすめられます。

 喫煙は、蛋白尿を増加させ、腎機能障害の進行を促進することが明らかです。理由の一つとしては、腎臓に限ったリスクとも言えないのですが、タバコ煙には 5300 種類の化学物質が含まれており、70種類もの発がん性物質が含まれているとされています。その事実を知って、禁煙外来なども利用しながらでも、なんとか禁煙を実現させたいところです。

 また、非喫煙者であっても、受動喫煙と慢性腎臓病(CKD)に関連ありとする論文もみられ、こちらも注意が必要です。