< https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30760925 >
・・・以前より、睡眠不足は動脈硬化によくないことは、なんとなく理解されてきていました。当然、交感神経の過緊張など、血管によくないイメージはもたれていることと思います。

 今回は、あのNature誌に報告がありました。睡眠不足は、交感神経の活性化を通して、高血圧、肥満、糖尿病、癌などのリスクであることが知られていましたが、その詳しいメカニズムは分かっていませんでした。ところが、このNature誌では、なんと交感神経の活性化とは、別のメカニズムを明らかにしました。

 それは、白血球のうち、好中球が増加することが原因というものです。重要なのは、さらにその好中球増加の原因です。先の交感神経の過緊張も好中球を増やすことが知られていたのですが、今回の研究グループは、薬を用いて交感神経の活性化をブロックして検討しています。その結果、交感神経をブロックしても血液中の好中球数が増加していたのです。

 さらに詳しく調べると、睡眠中枢の存在する視床下部という部位の遺伝子の解析の結果、睡眠障害を加えたマウスでは、神経ペプチドであるオレキシンの分泌が減少していることがわかりました。

 単にストレスと表していた睡眠不足や睡眠の質の低さは、こうした脳にも影響を与えていたことが新たにわかってきました。そうなると、ますます、長期にわたる睡眠不足には、より一層の注意が必要ということになりますね。