< https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31851795/ >
・・・これまでも、ループス腎炎の特集の中でも、取り上げてきました自己免疫疾患の重要疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)は、まだ、万全な治療方法があるとは言えません。そのため、難治性の場合もあり、新たな治療の選択肢の登場は待たれていました。

 このたび、「New England Journal of Medicine」にて公表された新薬は、体の免疫反応を活性化させるI型インターフェロン受容体を阻害する抗体であるanifrolumabです。この抗体医薬を投与したSLE患者では、プラセボ(偽薬)を投与したSLE患者と比べると、症状が有意に改善したとされています。

  SLEに罹患している患者数は、米国で約150万人、世界中では500万人超と推定されています。そして、患者さんの10人中9人は女性です。SLEは、腎臓として、さまざまな臓器に障害がみられ、さまざまな症状が出現します。SLEを発症すると内臓に持続的な炎症が見られ、SLEと診断された患者の約10%が10年以内に死亡するとされています。

  今回の結果を受けて、患者さんの症状の改善に関して、I型インターフェロン遺伝子の過剰発現がSLEにおいて主要な役割を担っていることが示されたと述べている。現時点でも、さまざまな薬剤があり、一方で、SLEは多彩な症状を示すため、既存薬と新薬の使い分けやガイドラインの確定が、課題となります。