尿タンパクなどと同じく、試験紙法で検査しますが、仕組みとしては、ヘモグロビンの反応を検出するようになっています。そのため、もちろん赤血球が尿に異常に出た場合には陽性となりますが、溶血などがあれば、赤血球の存在と関係なく、ヘモグロビンを検出して陽性となります。そのため、『尿への出血』を確認しようと思えば、顕微鏡で尿中の赤血球を観察、確認することが必須です。

 そうでないと、腎炎は糸球体からの出血ですから、本来は顕微鏡での観察が欠かせません。観察に慣れてくると、赤血球の変形の種類・程度によって、腎炎の種類・重症度がつぶさに把握できます。ちなみに、赤血球だけでなく、尿中のさまざまな沈渣物によって、さらに多くの情報をリアルタイムで理解できます。ここが一般的な検査となっていないところが残念です。