たかが尿検査、されど尿検査です。そもそも学校健診から、ずっと行っているからには、検査を行うだけの意義と必要性があります。尿潜血が陽性(マイナス「-」以外)である場合、大きく分けて、3つの場合があります。今回は、その1つめをとりあげます。
 その原因とは、「腎炎の初期」をあらわしている場合です。正確に言うと、「腎炎」とは「糸球体腎炎」です。「糸球体」については、また詳しく、お話したいのですが、まずは、尿を常に作っている小さな装置(直径が、1mmの5分の1)のことと理解しておいてください。
 そして、糸球体腎炎とは、その大切な「糸球体」に炎症が起きていることを示しているのです。糸球体腎炎にも、いろんな種類があるのですが、ゆっくり進むタイプでは、30-40年かかって腎不全になる場合もあります。一方で、進行の早いタイプだと、1週間から半月のうちに明らかに腎機能が低下し、放置すると腎不全や透析になることがあります。