【Q】
腎機能が低下し始めると、水分の摂取を控える必要がある
イエス (YES) or ノー (NO) ???

【A】ノー (No)
【ポイント解説】少し悩まれたかと思われる設問にしました。腎機能の低下が始まった時期とは、すなわち、毒素を尿に濃縮して出す力が低下し始めている時期でもあります。巷ではよく、腎臓悪い人は「水分を摂りすぎると良くない」「水分は控えた方が良い」と今でも語られています。
 まず、考えていただきたいのは、普通に尿が出ているかどうかです。塩分を摂取しすぎるとむくみます。また、心臓が悪い人(心不全)や肝臓が悪い人(肝硬変)など、別の病気で体に水が貯まるとよくないと、医療機関から言われている方を除けば、普通に水分をとれば、しばらくして、普通に尿が出ていませんか?
 腎機能の低下が始まると、血液中の老廃物を尿に捨てるための濃縮力が少しずつ低下します。そのため、腎機能が正常だった時よりも、尿量が増えないと、血液中に捨てるべき老廃物が残っていくのです。
 そのため、かなり腎機能低下が進行し、心不全や低栄養などがなければ、腎機能が正常の方よりも、多くの飲水を摂取し、多くの尿を出すことが望まれます。そうでないと、少しずつ尿毒素が体に蓄積して、さまざまな全身の合併症を招くことになるからです。