まず、正常の人でも1日に40〜120mg程度の蛋白が尿に出ています。そこで、1日に100~150mg以上のとなってくると、何かしらの異常が存在する可能性が考えられます。健康診断では、採取した尿に、試験紙などを用いて判定を行います。

 しがたって、尿蛋白陽性とは、尿にたんぱく質が異常に多く含まれている可能性を示唆します。重要なことは、どのような腎臓病であっても、尿タンパクが持続して出続けると、正常の人と比べると、それよりも早いスピードで、腎臓が傷み続けて、その結果、腎不全や透析になる可能性が高まります。

 そのため、腎臓内科医は、治療の大きな目安として、いかに尿タンパク質量を軽減するかに注力します。そして、尿タンパク量が多いと(通常、0.5~1.0g/日以上)、薬物治療が必要となる場合が多く、腎生検による確定診断が考慮されます。

 一方で、健康診断の際は、朝から絶食で臨む場合が多く、その結果、濃縮尿のためでも(±)~(+)と偽陽性になる可能性があり、再検査や正確な定量検査を早めに受けていただく必要があります。