メルマガ第3号でも、豆知識でとりあげたタンパク尿です。とても重要な項目ですので、さらに深く考えていきましょう。前回は、検査法や正常値などについて述べました。少し、復習をすると、正常の人でも、1日に40〜120mg程度の蛋白が尿に出ていますが、それを超えて、1日に100~150mg以上となると、明らかに何かしらの異常が存在する可能性が高くなります。

 健康診断や人間ドックでは、通常は、採取した尿に、試験紙などを用いて判定を行います。これを定性試験と呼び、定量試験ではなく、尿中の濃度を元に、マイナス、プラスマイナス、2プラスなどと判定がみられます。もちろん、正常は「マイナス」だけです。

 ただ、残念なことに、せっかく健診などを受けても、プラスマイナスやプラスと異常値が出ていても、経過観察になってしまうことが、大変多いのが実情です。では、どうすればよいか。

 確かに、健診などでは、朝食抜きで検査がなされた場合、尿量が少なく、濃縮しているために、「定性検査」では、偽陽性となることもあります。しかし、定性検査では、「偽陽性」かどうかもわかりません。そのため、もしも、「定性検査」で異常を指摘された場合は、「定量試験」が薦められます。定量試験であれば、偽陽性か本当に陽性かも明確にわかります。また、定量として、どの程度の尿タンパクがみられるかの重症度もはっきりします。

 特に、定性検査で異常値が連続している方には、是非、「定量試験」を受けていただきたいのです。無症状のうちに腎臓が壊れていく方には、このタンパク尿が重要なサインとなります。