よく、バランスのよい食事をとりましょう、という話を聞かれる機会が多いと思います。一般的には、その通りなのですが、腎臓を守るという観点から、少し詳しい話をしましょう。
 まず、生きていくために、食事を摂ります。また、生命活動のために、細胞の代謝によって、さまざまな「酸」 が、常に産生されています。こうして、体内の代謝で産生される酸は、揮発性酸(二酸化炭素になります)と不揮発性酸(気体にならない酸)に分かれて、それぞれ、肺と腎臓から排泄されます。
 そして、三大栄養素である、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質のうち、食事から摂取した糖質や脂質は代謝によって揮発性酸となり、産生された二酸化炭素は血液中に溶解したり、ヘモグロビンと結合して、肺に運ばれて、呼気中に放出され、体外に排泄されます。  
 ところが一方、タンパク質には、N(窒素)、S(硫黄)、P(リン)などが含まれているため、代謝の時には硫酸、硝酸、塩酸などの「強酸」が産生されます。これらは、気体になることのできない不揮発酸であるため、腎臓から尿に排泄するしかありません。