< https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31685720/ >
・・・多くの方は、老化が進まなければと思われていることと思います。そんな、一見夢のような物質がヒトでも、老化に抑制をかける可能性が現実化してきています。

 今回の研究結果の発表は、慶応大学のグループからなされました。以前から、抗老化候補物質として期待されていたNicotinamide mononucleotide(ニコチンアミド・モノヌクレオチド;NMN)という物質が、健康なヒトに安全に投与可能であることを、世界で初めて明らかにしたものです。テレビでも、ときどき取り上げられる、長寿に関わるとされる「サーチュイン」という分子の活性化にNMN は 寄与する候補です。
 これまでは、動物を用いた研究での成果であって、確かにNMNの投与によって、さまざまな臓器に存在するNicotinamide Adenine Dinucleotide(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド:NAD)という物質が増加して、抗加齢効果が示されてきていました。しかしながら、肝心のヒトにおいて、NMNの投与がどのような影響を与えるか、詳しく分かっていませんでした。
 研究グループは、2016年から健康な男性10人を対象に、NMNがヒトに安全に投与できるかを調べる臨床研究を行って、NMNが健康なヒトに、1.安全に投与可能であること、2.投与した量に応じて体内で代謝されていることを確認しました。
まだ、安全性が確認された段階です。本来の抗老化の作用は、これからです。