・・・東京都では、都市封鎖が現実味を帯びつつあります。医療崩壊を食い止める手立ての一つが、少なくとも重症化を改善させる治療薬の登場です。すでに、いくつかの可能性を有する薬剤が、候補として期待されているものが、みられています。

 このような、新型コロナの脅威が続いている中、東京大学が発表した、期待の持てる治療法があります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤としてナファモスタット(Nafamostat mesylate、商品名フサン)を同定しています。

 このフサンとは、透析時の抗凝固剤もしくは膵炎の治療薬として用いられる薬剤です。実は、3月初めにドイツのグループが慢性膵炎などの治療薬「カモスタット」(商品名:フォイパン)のSARS-CoV-2に対する有効性を発表していました。

 今回の研究グループが示したのは、フサンが膜融合を効率よく抑制するという以前の研究成果を基に、フォイパンとともにその作用を調べた結果、フサンはフォイパンの10分の1以下という低濃度でも、顕著にウイルス侵入過程を阻止したというものです。