https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31009039 >
・・・まず、はじめに、確認しておきましょう。日本は世界を見渡しても、透析医療は最もすぐれているため、単純に比較はできません。保険制度もかなり違うので、その影響も大きいと考えられます。さらに、日本でも、従来は糖尿病性腎症で透析を開始した方は、5年以内に半数ほどなくなるとされてきました。一方で、30年、40年透析を続けられている方も増えています。100歳以上で維持透析を受けている方も、あまり珍しくなくなっています。

 この米国での報告では、透析を開始した患者さんのうち、メディケア(高齢者・障害者向け医療保険)を受けて透析開始となった方の17.4%が85歳以上で、22.8%が日常生活の動作に支援を必要としていたとあります。かなり透析開始前の状況がかなり血管合併症が進行しているものと考えられます。

 全体では、日常生活動作で支援を必要としている、85歳以上、入院で透析を開始した患者さんのうち、それぞれ73.0%、70.6%および62.2%が1年の時点で死亡していたとあります。

 最初に確認したように、かなり透析開始以前の状況や、保険制度、メタボの程度など、さまざまな違いが日本とではあるのですが、透析にならないために、少しでも早い段階で「血管障害」すなわち「動脈硬化」が進行しないように、糖尿病に限らず生活習慣病全般のコントロールが肝要です。