今号の腎臓関連ニュースでとりあげたのは、フレイルですが、それに関係して、サルコペニアという言葉もよく耳にするようになってきました。これは「加齢による筋肉量の減少」をさします。また、加齢による骨粗鬆症も、腎機能低下があると進展します。

 それらの対策として、骨や筋肉の材料として、さまざまな栄養素をバランスよく含む牛乳は、栄養学的に優れた食品であり、摂取したいところです。しかしながら、牛乳は飲み物の中でもリンの含有量が多く、タンパク質の量の割にリンが多いという特徴があります。

牛乳

 リン制限のある方は、できるだけ牛乳の摂取を控えるようにといわれることもあります。しかし、サルコペニアや骨粗鬆症のためには、魅力的な食材です。では、どうするか。リン制限は、カリウムと異なり、何mgに制限すればよいかという明確な目安はありません。一般的な、一日の摂取量は、50歳では、男性で1000mg、女性では800mgが目安となっています。

 そこで、考え方としては、フレイルに後々ならないために、良質なタンパク質を摂ることが望まれます。その中でも、良質なタンパク質の元であるアミノ酸が優れている牛乳ですが、最初から、摂取しない、という結論を出さなくてよいように思います。目安としては、牛乳1/2パック(100ml)には、90mg少々のリンが含まれています。例えば、朝食の一部として摂取することを考えると、うまく摂取ができると思います。