【Q】
 48歳女性です。数年前からドックでクレアチニンが0.8前後であることが気になっていましたが、特に気にする程度ではないと言われています。ただ、コレステロールがHDL86、LDL161と高く、中性脂肪は68、痩せ型で生活習慣改善と運動不足解消をすれば改善すると思いずっと放置しているところ、3年ほど前にエコーで右腎のう胞を指摘され、今年はさらに軽度拡張と指摘されてしまいました。
 高コレステロール状態が腎臓に負担をかけていると思い調べているうちに、堀江氏との対談を拝見し、今腎臓機能を守る必要があると強く感じましたので、水分摂取の他にすべきことについてアドバイスを頂きたくお願いいたします。

【A】
 ご心配な点が、2点あるかと思います。まず、腎嚢胞ですが、右腎のみにみられているのであれば、通常は、何の処置もせず、腎機能に影響を及ぼすこともありません。両腎に数個ずつみられるとなると「多発性嚢胞腎」ということで、対処が必要ですが、それではなさそうなので、定期的なエコー検査でよいかと思います。
 問題は、脂質異常ですね。まず、健診でも、人間ドックでも、通常は空腹時の血糖値や中性脂肪値を測定するのですが、例えば、血糖値で言えば、空腹時が正常でも、食後血糖が高いと、境界型糖尿病と呼ばれます。ところが、中性脂肪には、一般的に、あまり注意が向けられていないのが実際です。Vol.7vol.8では、かなり詳しい説明をしていますので、できればご参照ください。ポイントとしては、最近の腎臓病の大多数は、動脈硬化が原因です。
 そして、動脈硬化の原因治療として、もっとも定着していないのが、中性脂肪や尿酸値です。さらに、一般的に知られている、LDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールがありますが、腎機能が低下を始めてくると、それ以外の悪玉も増えてきます。そのため、LDLコレステロールよりも、総コレステロールから、善玉コレステロールであるHDLコレステロールを引いた、non-HDLコレステロールを参考にします。ですが、まずは、食後の中性脂肪を一度、確認していただければと思います。血糖と異なって、食後数時間にわたって徐々に上昇していきますので、そのタイミングで。