< https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31880007/ >
・・・CKDの患者数は年々増加しており、特に、近年はメタボリックシンドロームや肥満をベースとした、腎機能低下例が増えている。そのため、過剰な体重を低下させることは、腎保護だけでなく、原因となるさまざまな生活習慣病の改善にもつながります。

 しかしながら、体重を減少させるには、患者さん自身の努力に頼る部分が多く、なおかつ、持続することが難しい患者さんも多いのが事実です。こうした問題に対して、近年は、GLP1受容体作動薬などの、減量に有効な薬剤も登場して、実際に効果をあげてきています。

 それ以外に、漢方薬「六君子湯(りっくんしとう)」も体重低下に効果が期待できるとの新たな報告が、このたび、横浜市立大学のグループよりなされました。作用としては、胃でのグレリン産生、腎臓でのグレリン受容体の発現増加、Sirtuin1遺伝子の活性化などのさまざまな作用によって、体重低下の改善をもたらすとのことです。

 一方、漢方薬「六君子湯」は、食欲増進ホルモンとして知られているグレリンの分泌促進作用が示されてきています。そうした作用から、食欲不振の患者さんに「六君子湯」を用いることもあります。今回の研究は、マウスを用いた結果ですので、ヒトでも同様の結果がもたらされるかは、さらなる研究に関心が持てます。