脂質異常症の検査のひとつです。一般的にも、HDLコレステロールは、「善玉コレステロール」として認識されています。なぜ「善い」のかというと、血液中の余分なコレステロールを肝臓に戻すという働きを担っているからです。「悪玉コレステロール」とも言われるLDLコレステロールを、血管壁などからとり除く働きがあります。
 
 そのため、HDLコレステロールが少ないと、動脈壁へのコレステロールの沈着が増えることになり、結果的に、動脈硬化が進行します。そして、脳梗塞、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、心不全、腎不全、閉塞性動脈硬化症などに進行します。

 おおまかには、40~99mg/dl(女性の場合、50~109mg/dl)が正常範囲とされます。糖尿病の多くは壮年期頃から発症します。高血圧のほとんども同様です。ところが、コレステロール値に関しては、若い人、中学生くらいからでも、高い状態が継続することがあります。ときどき、30歳前後の方で、腎機能が悪いということで紹介になった方で、ずっと高コレステロール血症を未治療できたため、片方の腎臓の動脈が狭窄してしまい、超音波でも著明な委縮にいたっているケースを目にします。