< https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31462487 >
・・・慢性腎臓病(CKD)は国民病と呼ばれるほど、罹患者数は多いのですが、その原因や増悪因子は、さまざまな疾患が関与しています。今回の報告は、その要因として痛風がCKDの進行のリスクであるとのもので、アイルランドのUniversity of LimerickのAustin G. Stack教授らが、英国の医療関連データベースを用いて、示しています。

 これまでにも、CKDの危険因子として高血圧、糖尿病、喫煙などが特定されています。今回、Stack博士らは、18歳以上の痛風患者6万8,897例(罹患群)と、年齢や性などをマッチさせた痛風に罹患していない55万4,964例(対照群)に対して解析を実施しました。

 CKDの進行として、透析導入や腎移植の必要性、末期腎不全またはCKDステージ5の診断、推算糸球体濾過率(eGFR)10未満、ベースラインからの血清クレアチニンの倍増、CKD関連死の発生と定義しています。約3年半の追跡調査で判明したのは、末期腎不全リスクが罹患群で、2倍以上上昇するということでした。

 痛風の前段階として、高尿酸血症があり、腎機能低下とともに、尿酸の排泄低下が進行することもあり、今後は、高尿酸血症のどの段階から、治療を開始するのが望ましいのかについての究明が今後必要と考えます。