【Q】
 糖尿病になると過剰濾過が起きると思いますがそのメカニズムを教えてください。また血圧、血糖、脂質など全て正常で蛋白もマイナスであるにもかかわらず、GFRが160以上の方がいました。なぜこんなにも過剰濾過になっているのか教えてください。

【A】
 まず、GFR、すなわち糸球体ろ過量(glomerular filtration rate)の決定因子としては、簡単には、糸球体への入り口である輸入細動脈と、出口である輸出細動脈の関連性が最も重要な要素です。
 特に、糖尿病の初期のGFRの過上昇は有名で、現在その機序として、考えられているのは、輸出細動脈の拡張に比較して、輸入細動脈の拡張の程度がまさっているために、糸球体の内圧が上昇し、実際、糸球体のサイズも大きくなります。その結果、内圧上昇によって、すなわちろ過圧の上昇によって、GFRという形で測定した際に、高値を示します。
 それでも、GFRが160以上というのは、かなりの高値です。それでは、糖尿病という以外に、GFRを挙げる原因をみていくと、一番は肥満です。これだけでも、かなり糸球体内圧が上昇してしまいます。次いでは、タンパク質の過剰摂取です。タンパク質は、腎臓でしか代謝物を処理できないので、どうしても糸球体内圧の上昇につながります。以上から、もっとも考えやすいのは、過食でメタボになって、糖尿病に至ったケースとなりますが、いかがでしょうか。