< https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31628118 >
・・・誰しも、加齢の進行とともに、いわゆる「骨と筋肉が痩せていく」という流れに沿っていき、フレイルという状態に進行してしまいます。フレイルとは、フレイルとは、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態、とされています。

 この定義にもあるように、フレイルとは精神状態や認知機能にも影響が及ぶ状態です。現在、フレイルの基準としては、1、体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少、2、疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる、3、歩行速度の低下、4、握力の低下、5、身体活動量の低下、のうちの3項目以上に該当すると、フレイルということになります。

 以上のように、体重低下を除けば、具体的な測定できる基準がありませんでした。今回の報告は、推算糸球体濾過値(eGFR)が比較的に保たれている70歳以上の地域在住者を対象に、急速なeGFR低下とフレイルの関連をアルツハイマー病予防試験(MAPT試験)の1次解析で検討したものです。

 その結果、24-60カ月時に、11%にフレイルが認められ、そのうちの約3分の1ではベースラインから24カ月の間に急速なeGFR低下が認められていました。さまざまな統計解析においても、急速なeGFR低下とフレイルに関連が見られており、逆に言えば、腎機能を保持することで、フレイルの予防につながる可能性があるということになります 。