注釈:「早食い」との表記もありますが、意味上も、また、英語ではfast-foodと表記されることから、ここでは「速食い」としています。
< https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31160664 >
・・・ヒトはどうしても、みなさんいろんな個性があります。食事に関しても、せっかちな人は、あっという間に食事を終えてしまいます。また、仕事などで、仕方なく速食いになっている方も現代は多いのではないでしょうか。

 一般の方も、食事に関しては、食べる順番が大切で、糖質を最後に食べるカーボ・ラストが血糖の上昇の抑えるのだという知識を持たれるようになってきています。また、それ以前から、速食いが健康に悪いことは、なんとなく常識のように思われていたのではないでしょうか。

 しかし、意外にもそれをきちんと研究し、まとめた報告がなかったのです。そんな中、福島医科大学のグループが、特定健診のデータを用いて、生活習慣と糖尿病発症の関連を解析したところ、さまざまな食事スタイルの中でも、速食いが最も危険との見解を示しました。

 特定健診のデータは、「CKD発症進展予防のための特定健診データベース解析に基づく包括的地域保健医療連携システムの確立研究プロジェクト」にエントリーしている27都道府県、約200保険者のデータを解析したものです。検査は、身長、体重、血圧、腹囲、HbA1c、空腹時血糖値、脂質で、アンケート票で喫煙状況、飲酒習慣、食習慣、運動習慣、服薬の有無を解析に用いています。

 驚くべきことに、食習慣のうちでも「速食い」は、「寝る前の食事」、「夜食」、「朝食抜き」を明らかに凌駕する強い糖尿病発症のリスクを示していました。血圧と同様に、血糖もスパイクが危険、すなわち、「速食い」によって生じる、食事のたびの急激な血糖の上昇やインスリンの上昇が、非常に大きなリスクなのかもしれません。

 また、「速食い」の原因となる忙しさやストレスの関与も大いに考えられます。とくに、若い頃から、「速食い」の習慣があるようですと要注意です。