< https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31858737/ >
・・・このメルマガで以前、腎機能が低下した場合に、タンパク質制限が必要な理由をお話ししたかと思います。なぜ、三大栄養素のうち、タンパク質がカギとなるのか。それは、糖質・脂質は摂取後に代謝されて、二酸化炭素(CO2)となり、肺から呼気とともに体外に排出できるのですが、タンパク質は代謝されると、不揮発性の酸、すなわち気体になれない酸が生じるため、腎臓から排泄せざるを得なくなり、低下した腎機能のcapacityを超えると、体内に蓄積され全身を蝕んでいくからです。

 さて、今回の報告ですが、コペンハーゲン大学(デンマーク)の研究グループの報告です。研究グループのMagkos氏らによると、ある生物種が産生する二酸化炭素の排出量は、その種の平均的な代謝率や体のサイズ、個体の総数によって決まるとのこと。今回、さまざまな産生源からの温室効果ガスの排出量に関するデータを分析した結果、肥満の人は、適正体重の人よりも、二酸化炭素やメタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの排出量が最大で20%多いと推定されています。

 さらには、肥満の人が増えると、食料の生産量と輸送のための燃料の使用量も増加し、肥満の人が自動車や電車、飛行機などを使って移動する際にも、より多くの燃料が必要になると指摘しています。「今回の分析結果は、肥満を減らすことは罹患率や死亡率の低減、医療コストの削減に有益なだけでなく、地球環境にも好ましい影響を与える可能性があることを示唆するものだ」と説明しています。