皆さん、ご自身の腎臓の余命は、ご存知でしょうか?

 突然、このように言われると、ドキッとされると思いますが、腎臓病は、もしくは加齢による変化として、徐々に腎機能が低下していっても、自覚症状がでてくるのは、腎炎やネフローゼ症候群などを除くと、末期まで低下が進行してからです。

 透析患者数が、増え続けている現実からも、自覚症状もない、できる限り早期から腎臓を守る対策が必要となっています。人生100年時代に突入した今、治療薬がない腎臓病にならないように、なったとしても、進行を遅らせるように、取り組む必要があります。

 それでは、早期に腎機能の低下を知るにはどうすればよいか。従来は、尿検査を受けていれば大丈夫とされていましたが、現代の腎臓病の多くは、尿検査だけ見ていては手遅れになるケースが圧倒的に増えています。

 そこで役立つのがeGFRです。eGFRとは、推算糸球体ろ過量(estimated glomerular filtration rate: eGFR)をあらわした数値で、年齢・性別・血清クレアチニン値から計算される数値です。簡単に言うと、自分の腎臓のはたらきが100点満点でどの程度かが示されています。現時点では、もっとも利用価値の高い検査項目です。

 最近は、健診でも、病院の検査でも、腎機能の項目にeGFRが記されている場合が増えています。例えば、eGFRが低下していた場合は、その原因をつきとめることが極めて大切です。