【Q】健康診断で潜血が数年前から+でしたが、昨年12月に2+になり泌尿器科を受診しましたが、異常なしでしたので、腎臓内科で検査。eGFR 2月 77・ 3月 75・ 6月 66・ 9月 57
RBC形態異常 3月.9月
蛋白/Cre 0.07 (9月) 血圧 97 54歳女性
 総コレステロール 245 : LDLコレステロール 163 : nonHDLコレステロール185 (2月) 蛋白が出ていないので、11月まで様子見て、蛋白が出たら腎生検しますということで、他の説明はありませんでした。  
 このサイトでCKDの重症度分類を知り、eGFRが数ヶ月で低下していっているのに、ただ様子見てるだけで、このままのペースで悪化して大丈夫なのか心配になっております。
 RBC形態異常とは、どのような病気がありますか?進行を抑制するためにできることがありましたら、お忙しいところ恐縮ですが、ご教示よろしくお願いします。

【A】ご質問、ありがとうございます。まず、はじめに、RBC(赤血球)形態異常に関してですが、一般的には、糸球体腎炎の可能性が最も高くなります。泌尿器科で下部尿路を精査しても異状が見つからなかったのが、うなずけます。また、細かい点ですが、検査機器による変形RBC陽性というだけでは、あまり情報が得られません。主治医の先生などが、きちんと顕微鏡で、専門家の目で観察できているかどうかです。
 腎炎における典型的な変形赤血球は、正常ではドーナツ状の丸い赤血球からコブがでているacanthocyteというものが多く認められます。それ以外にも多様な種類の変形赤血球が存在しています。これらは、腎炎の活動性と関連が深いのです。
 また、腎炎であれば、通常は潜血・血尿が先行し、タンパク尿が持続的に検出されるようになると腎生検によって確定診断を行い、原因や進行度・活動性によって治療を考えます。持続するタンパク尿をコントロールせずに放置すると腎機能低下が進行する可能性があるからです。
 こうした経過と比較して、現状は短期間でeGFRが低下していますので、腎炎などが原因というのは考えにくく、それ以外の原因を探ったほうがよいかと思います。考え得る原因に関しては、これまでにいろいろなコーナーで取り上げていますので、本号の「腎不全・透析にならないためのヒント」に加えて、是非、参考にしてください。