【Q】
足の浮腫がひどくなりレントゲンを見たら肺に水がかなり溜まってきたようです。入院して利尿剤を注射と言われましたがこのまま透析になってしまうかと思うと決心がつかず利尿剤を多めに処方してもらい10日間様子をみることにしました。利尿剤で肺の水が抜けるものなのでしょうか。いずれ腎機能が弱まり透析になるかもしれませんが、未だ頑張りたいと思っています。夫65歳の妻より?

【A】
浮腫が生じる原因はいろいろありますが、腎機能が低下しているという前提で、話を進めましょう。この際に、尿タンパク量が多いのかどうかが、非常に重要です。今回のAlbとも関連することですが、血液中のAlb値が低下していると、浮腫が生じやすくなり、値が低くなるほど、その程度は重くなります。
 反対に、血液中のAlb値が低下があまり顕著でない場合は、心臓の機能不全(心不全)の可能性が高くなります。いずれの場合も利尿剤で、からだにとって余分な水(浮腫や胸水(肺にたまった水))を尿にすてることになり、相当に腎機能が低下していない限りは、効果がみられるのが通常です。
 問題は、利尿剤の種類と使用量です。わかりやすくいうと、従来の利尿剤(ラシックスなど)は、過剰に使用すると腎機能を低下させます。最近は、新しいタイプの利尿剤(薬剤名:サムスカ)があり、併用することで、心臓も腎臓も機能を低下させずに、余分な水を除くことがしやすくなってきています。
 ただ、胸水の程度や、心臓・腎臓の機能、現在の合併症、他の使用薬剤など、いろいろな条件をみながら治療法を決めることになりますので、担当の先生から詳しく、治療の内容を教えてもらっていただければと思います。