< https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=31324304 >
・・・糖尿病の新規治療薬として登場したSGLT2阻害薬ですが、実際に、臨床の現場で使用されるくると、当初の想定を超えた有益な効果が次々と認められるようになってきています。ただ、やはり、メインの標的は糖尿病の最も難治性合併症である糖尿病性腎症や糖尿病性腎臓病です。

 このたび、第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019)において、DECLARE-TIMI 58試験という大規模試験の副次評価項目として設定されていた腎機能関連の解析から、腎機能が比較的保たれている2型糖尿病患者さんの腎臓病(糖尿病性腎臓病:DKD)の進行が、SGLT2阻害薬の一つであるダパグリフロジンにより抑制される可能性が報告されました。この結果は、Lancet Diabetes Endocrinol誌においても公開されました。

 DECLARE-TIMI 58は、元々は2型糖尿病患者に対するダパグリフロジンの心血管安全性を評価した試験でしたが、副次評価項目として設定されていた腎機能関連の解析結果で期待できる結果が報告されました。糖尿病以外の腎臓病にも効果が期待されているSGLT2阻害薬ですので、今回の結果は、DKDの患者さんのリスクのうち、糖尿病以外にも効果が発揮されたと考えることができます。

 新たな治療法が増えるということは、腎臓病患者にとって、大きな福音となります。それだけに、どのような機序で効果が得られているのかについて、詳しい解析が求められます。