皆さんは、一日にどれくらい水分を摂取していますか?そもそも、何故水分摂取が必要なのでしょうか。腎機能によらず、知っておいていただきたいことは、以下の通りです。

 わかりやすいところから見ていくと、赤ちゃんは肌がぷにぷにしています。その大きな原因としては、赤ちゃんは体の80%が水分で構成されています。そして、大人でも男性でも60%、女性で50%が水分です。水は私たちの体にもっとも多く含まれる物質で、生命活動をサポートしています。

 主に脳、腸、腎臓、筋肉、肝臓などの臓器・組織中の水分含有量は80%と比較的多くなっています。しかし、脂肪組織(皮下組織)は中性脂肪が多いので、水分含有率は約33%程度と低くなっています。

 次いで、体の水分のIn/Outを考えると、Intake (In)は、口から飲む飲料水、食べ物の中に含まれる水の「摂取される水」と体内で栄養素がエネルギーになるときに生成される「代謝水」があります。それらの水の総量は1日約2,400mlです。内訳は食事から摂取する水は約1,000ml程度(個人差は大きいです)ですので、飲料水は約1,500mlになります。

 一方、Output/Outlet (Out)に関しては、摂取した水分が、尿に約1,500ml、便は約100ml、呼気は約300ml、汗として約500ml排泄されます。一般成人では、一日に1500ml程度の尿量が基準となります。このように、体にとって、水分のIn/Outのバランスが成り立つことで、老廃物を体外に出すことを含めて、体内の恒常性が維持されます。

 このように、尿量は一日に1500ml程度出るのがふつうですが、これは腎臓の働きが正常の場合です。もしも、腎臓の働きが低下すると、尿に老廃物を捨てる力(濃縮力)が低下します。そうなると、普通の尿の量では、体内の老廃物を尿に捨てきれずに体に残ることになります。そのため、心不全などの水分制限が必要でない場合は、腎機能低下の程度に応じて、水分摂取量を増やして、尿量を増やすことで、体内に老廃物(尿毒素)が貯まらないようにしましょう。