【Q】
腎臓に悪影響を与えないコーヒーの飲み方を教えて下さい。
腎臓病患者さんにコーヒーを飲む習慣を何が何でも辞めさせる必要はない、
という記事を拝見しました。一方で、ホリエモンさんとの対談の中で、
ブラウニング等によって発生する高AGEsがCKDと関連する、と仰っておられます。
コーヒー自体は適切な用量を守る限り腎臓に悪影響はなさそうですが、
焙煎が深くなったり淹れてから時間が経過するにつれてAGEs値が増えると言われていることを考慮すると、 飲み方によっては腎臓に悪影響があるように思えます。腎臓に悪影響を与えないコーヒーの飲み方について 専門家のご意見を教えて下さい。

【A】
 重要なテーマに関わるご質問を、ありがとうございます。少しだけ整理すると、食品に含まれる糖とタンパク質が加熱されて、褐色(ブラウニング)に色づくことをメイラード反応といい、その産物がAGEsです。主には、食品で、たとえば、プリンのカラメル、肉などの照焼き、こんがり焼いたホットケーキなどです。一方、飲料などでも、コーヒー、醤油、赤ワイン、お味噌などの褐色様のものには、AGEsが含まれています。
 ただ、コーヒーに関しては、脂質代謝の改善や適度の利尿作用、さらには、機序の詳細はまだ不明ながら、豆自体に含まれる抗酸化物質が、AGEの生成を抑制する働きがあるとのことです。つまり、糖尿病を抑える効果、その結果としての動脈硬化を防ぐアンチエイジング効果の報告も複数みられます。
 そもそも、AGEsと表記されていますように、AGEには現時点では、10種類程度のAGEが存在しており、そのうちの一部は、toxic AGE(tAGE)という毒性の強いものの存在も知られています。ただ、現時点では、個別に測定というのは、一般的にできないため、食材ごとに、どの程度、身体に悪影響を及ぼすかの詳細を数値化が、できていないというのが現状です。
 しかしながら、ことコーヒーに限っては、ポイントがいくつかあります。まず、ご指摘のように、長時間焙煎すると珈琲豆に、AGEsの含有量が多くなります。また、注意点としては、ミルクを入れるとAGEsの量が約4倍となり、砂糖を入れると約5倍になってしまいます。さらには、保温した状態で、1時間が経過すると8倍になってしまうという報告もあり、できれば、淹れたてで、ブラックで、珈琲豆の味わいを楽しみたいですね。
 これまでの、経験でも、食品と異なり、水分摂取と尿量の確保ができるということ、コーヒーの抗動脈硬化の方向が相次いでいることからも、日に数杯までのブラックでの摂取は有益と考えています。