旧来の典型的な糖尿病性腎症の患者さんを診る機会がかなり減り、代わりに高血圧や加齢を原因とする腎硬化症の患者さんが、大半を占めるようになってきました。糖尿病を合併していると、糖尿病性腎臓病を呼ばれるようになってきています。

 このように、高血圧自体がCKDの主要な原因ですし、腎機能が低下すると血圧が上昇するという負のサイクルが回転するようになり、これを放置すると、腎機能低下の速度も速くなってしまいます。そのために、血圧管理は、非常に重要な腎保護治療のひとつとなります。

 それでは、血圧管理目標はどの程度か。CKDが進展すると脳・心血管疾患の発症リスクが高まるため、CKD患者さんの降圧目標については、日米の高血圧学会のガイドラインでは130/80mmHgとやや強めになっています。それに対し、家庭血圧では、

 また、高齢になると動脈硬化が進展しており、脱水にもなりやすく、75歳以上の方では、血圧管理目標は、150/90mmHg以上に少し緩やかになっています。高齢の方の安全性を考慮しての目標です。

 さらに、高血圧がある場合には、食事では減塩が必要で、目標は1日6g未満となります。これも、発汗や季節によっては、厳守する必要がない場合もあります。では、普段、日常の中で、どのように自己判断すればよいか。ここでも、とても重要になるのが、日々の家庭血圧です。いつもより、血圧が低くて、だるさを感じるようなときは、少しばかり、いつもよりも、塩分を摂ってみてよい場合が多いですね。