例年ですと、暑い夏の一日の終わりの楽しみにビアガーデンや居酒屋などでの飲酒の機会が多かったのですが、コロナ禍の中、家庭での飲酒の機会が増えているかと思います。その分、遅い時間の飲酒や寝酒とされている方が増えているのではと心配しております。

 中には、水分摂取が腎臓に良いと聞いて、アルコール摂取も水分の一部と思われている方もいます。しかしながら、アルコールは体内に入ると代謝に水分が利用され、さらに利尿作用によって、体から水分が、なかば、強制的に抜けていくからです。そのため、寝酒は、とても危険です。寝ているうちに脱水が進行し、腎血流を低下する可能性があるからです。必ず、飲酒のあとには、水分をしっかりととってから寝るようにしましょう。

 具体的には、あまり遅くならない時間に適量のアルコールを摂取していただき、その後、寝るまでに水分補給をすることが必要です。ここでいうアルコールの適量とは、一般的には、1日平均純アルコールで、約20g程度であるとされています。女性や高齢者は、この量より少なめにすることが推奨されています。

 一日の終わりごろに、アルコールを楽しむのはよいのですが、上記のように適量とし、アルコールは「マイナスの水」ということを忘れずにいてください。かつては、「酒は百薬の長」と言われていましたが、最近は、否定的なデータが多くでています。アルコールは口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と乳癌の原因となるとされています。

 アルコールは睡眠の質も低下させ、寝付きはよくとも、浅い睡眠になるので、腎臓のためにも一考すべきです。飲みすぎないようにしたいですね。