【Q】
病気にかかったことがなくても、加齢だけで腎機能は低下する?
イエス (YES) or ノー (NO) ???

【A】
イエス (YES)

【ポイント解説】
かなり以前より、30-40歳台から、血液をろ過して老廃物(尿毒素)を尿にして排泄する役割を担うネフロンが減少することが知られていました。最近でも、腎移植で腎臓を提供する、健康なドナーの腎臓を調べると30歳台からやはりネフロンが減少していることが明らかとなりました。
 腎臓は、生まれる前から、体の血液の状態、ひいては体内のあらゆる環境が一定であるように(恒常性を保つといいます)、休むことなく働き続けています。このネフロンの数が減ってくると、血圧上昇、貧血、骨粗しょう症、動脈硬化、心機能悪化などが生じてきます。わかりやすいところでいえば、高齢になると、夜間にトイレにおきるようになるのも、加齢による腎機能低下の影響です。
 問題なのは、ネフロンの数がかなり減少しても、残りのネフロンが代償性に機能するために、通常の検査では発見することが難しいという点です。ですから、eGFRが60以上あっても安心せずに、前回の検査と比較して低下している場合、加齢だけによる影響なのか、それ以外に腎臓病のリスクが発生していないかを確認しなければなりません。