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・・・成長ホルモンというと、子供の成長期に欠かせない重要なホルモンのひとつとの認識が一般的かと思います。また、成人でも睡眠との影響があることをご存知の方もいらっしゃると思います。今回は、「成人成長ホルモン分泌不全症(AGHD)」という疾患概念に関しての最近の話題です。

 なんとなく、疲労感、集中力の低下、うつ状態が続いているという方も少なくないのではと思います。いろいろ検査をしたものの、はっきりした原因が見つからないケースも多いのでは。この成人になってからの成長ホルモン不足である、AGHDは、骨量の変化や、サルコペニアとも関係することも知られています。
 また、AGHDの原因としては、脳腫瘍、頭部外傷、中枢神経感染症が考えられ、外傷や不明熱の場合は、それを念頭に検査を行った場合もあります。また、頻度としては、腫瘍によるものが多いとされていますので、明らかな上記のような症状の原因が見つからない場合は、医師に相談されるのがよいかと思います。

 治療法も確立されていて、成長ホルモンの補充療法が行われていまする。わが国では、子供に対しては、1975年から成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療が開始されており、成人のAGHDにも 2006年から適応となっています。

 さらに、AGHDは指定難病に指定されていて、医療費のサポートなどが受けられるますし、成長科学協会という研究団体や、下垂体患者の会などの患者会もあって、さまざまな情報の提供を受けることもできます。実は、成長ホルモンは、腎臓の発生や糖尿病性腎症にも深く関与してのですが、その話題はまた、いずれ。