< https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1811/15/news024.html/ >
・・・胃カメラ(胃から十二指腸の内視鏡)や大腸内視鏡検査は、広く行われ、一般にも知られています。その一方で、小腸に対しては、従来の内視鏡検査が及びにくいという問題がありました。そのため、小腸専用のカプセル内視鏡という装置が開発され、患者さんなどが、飲み込むだけで、小腸の内部の撮影ができるというものです。

 この小腸カプセル内視鏡が使用されるケースとは、多くの場合は、原因不明の消化管出血において、上部(胃など)・大腸内視鏡検査で原因となる部位がわからなかった場合に使われることが多いのですが、小腸は3-6mと長いために、通常の内視鏡では届かなくて、患者さんの苦痛も伴います。

 この小腸カプセル内視鏡は、こうした問題を解決する画期的なもので、2000年に登場しました。重さは3g程度で、高齢者であっても飲みこむ上で不都合はあまりないとされています。胃カメラの検査時間は、通常は10分から30分程度ですが、カプセル内視鏡の場合は小腸の観察時間は4~8時間程度になります。このカプセル内視鏡は、胃カメラなどと異なり、自動撮像なので4万枚から8万枚という大量の画像を撮影します。

 そこで、AIの登場となる訳です。臨床医が普段、見慣れない小腸の写真を、しかも膨大な数の撮影枚数を集中力が途切れることなく、医師が判読するのは、非常に労力を要するし、読み誤らないようにとのストレスも、胃カメラでの診断に比べると比較になりません。さらには、撮影条件が、カプセルを用いているため医師が見たい適切な像が得られないことも多いことも理由の一つです。

 このような事情から、さまざまな特徴量をAIが学習し、疲れ知らずで、進化を続けるAI診断法が欠かせない。現時点で、すでに、感度は90%前後であり、今後に期待が大きく持てます。